今朝、売店の担当スタッフが私のところへ来て、
「いしだのオリジナルハーブティーをお客様に味見してもらいたいのですが、差し上げてもいいでしょうか。きっとお買い上げいただけると思うんです。」
と、言いました。私は「おまかせします。」と言いました。
昨晩遅くまでかかって、若旦那が喫茶の担当スタッフと、グレープフルーツをナイフとフォークで綺麗にカットしてお客様に出す練習をしていました。
「スーパーで売っている100円のグレープフルーツでも、こうして皿に盛り付けられたところを見ると1,000円以上払ってもいいと思う。まだまだいろんなメニューができそうですね。」
と言うスタッフに、若旦那は「あとはまかせるよ。」と言いました。
「まかせる」というのは、一見、無責任なような気もしますが、実は頼んだ方からすると、とても忍耐のいることです。
自分の気に入ったようにするには、自分が直接やることが一番手っ取り早く、一番簡単な方法です。しかし、それでは部下はいつまでたっても成長しません。部下を信じて、ものを頼んでみる、結果を出すまでは黙って見守る、首の骨を折らない程度の失敗をさせてみる・・・・。上長が答えを言ってしまったり、自分の思い込みの範囲でしか支持を出すことができなかったら、スタッフの目の輝きはだんだんと失せていきます。
最初から100点を出すことはできなくても、まかせられたスタッフは70点くらいの結果は出してくるはずです。そして誰に言われなくても、自分で工夫してだんだんと100点に近づけていくはずです。
売店の担当スタッフはお客様にハーブティーをお買い上げいただいたようです。喫茶の担当スタッフは自宅でグレープフルーツを綺麗にカットする練習をしてきたらしく、朝一番で若旦那のデスクの上に、綺麗にならべたカットフルーツの盛り合わせを置いていました。
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