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「波に兎」という日本特有の柄は、着物・鬼瓦・鏝絵などによく用いられています。
波に兎というと「因幡の白兎」を連想しますが、実際、海に兎がいるというのはおかしな風景です。
波には火事を防ぐという意味があり、兎は安産を象徴するものです。「波に兎」とは、災いを防ぎ子孫繁栄を願う意味が込められているそうです。
私たちの旅館では、アメニティーのシンボルマークとしてこの「波に兎」のデザインを使用しております。
また、今回オリジナルで制作する手ぬぐい柄のラインナップにも、「波に兎柄」が採用されました。
地元の方から瓦も譲っていただくことになり、シアタールームのどこかに飾ることができたらとも思っています。
館内に何匹の兎がいるか探してみるのもいいかもしれませんね。
明日は日本VS北朝鮮のサッカーの試合があります。
残念なことに本来ならば北朝鮮で試合をするところ、第3国無観客試合ということで、タイのバンコクで試合が行われます。
先日、テレビでこんなニュースを見ました。
日本に負けたバーレーンでは、決して日本のことは悪く報道されなかった。日本が強かった。バーレーンはよくやった・・・と。
日本での試合のとき、バーレーンの選手のオウンゴールでバーレーンは負けてしまったが、自国に戻ってその選手は責められるどころか、国民から励まされた・・・と。
日本人がバーレーン選手やサポーターを温かく迎えてくれたから、バーレーンでも日本人サポーターを温かく迎えよう・・・と。
明日のサッカーの試合でもどちらかの国に勝利がもたらされることでしょう。しかし、スポーツが果たさなければならない役割や、その精神に宿っている真の目的を忘れず、バーレーンという国がそうだったように、私も二つの国に賞賛がおくることができるような、そんなサッカー観戦ができればと思っています。
月に一度のリーダー会議が、お客様がチェックアウトされた後、行われました。
その中で、若旦那からこんな話がありました。
「打率3割バッター」は、球界において凄いバッターである。しかし、3割の裏には7割の凡打と空振りがある。しかし、その7割があるからこそ3割が生まれる。3割を生み出すためのいい空振りをしてください。
「見逃し三振」が一番ダメ。
バットを振っていれば、そのうちファールが打てるようになる。ファールが打てれば、たまにはピッチャーゴロだってある。予想していなかったイレギュラーも生まれてくる。
はじめからホームランを打てるわけがないし、この旅館は一発逆転のホームランを望んではいません。松井ではなくイチローを目指しなさい。」
若旦那はよく「首に骨を折らない程度の失敗をたくさんしなさい。」と言います。失敗を恐れてなにもせず、できないことの言い訳ばかりを並べていては、その他大勢になってしうとも言います。
自分がやりたいことは何かが見つかったらまずやってみる。最初は打率が低くても、そのうちヒットの感覚がわかってくるんだと思います。
1000回公演から2000回公演に向けてのテーマを「はな」として、紫宸殿の宴が更に内容を充実させて生まれ変わりました。
宴者によってその舞台の形態・思いは様々ですが、1000回をひとつの節目として、舞台から伝わってくるオーラのようなものが変わってきているのが伝わってきます。
「華やかく、ひたむきに」といった思いの込められたテーマの「はな」にふさわしい舞台が連夜、続いております。昨晩は人形師の岡本芳一さんでした。
私たちも、そんな宴者の方々になにかして差し上げられないかということで、ささやかではありますが、楽屋に生花をいけさせていただくことにしました。
この舞台に負けないよう、お客様へのサービスももっともっと精進していきたいと思っています。
最近、お客様から「お風呂から上がった第2ロビー・・・。なんか変わった?」と尋ねられます。
「カウンターの上に花を飾るようになった?」
「照明を変えた?」
「飾ってあるものを変えた?」
いろいろ聞かれますが、どれも以前からあったものです。
実は、音楽が変わりました。下の写真の中に全部で8つのスピーカーが隠されています。音源は全部で4つ。森林浴の音・川のせせらぎの音・音楽・鳥や虫のなく音・そして開放された窓から聞こえてくる自然の音・・・・。
時間によってその音は変わっていきます。
BGMとはあくまでもさりげなく、自然に溶け込むように存在した方が良いと、今回、音響の空間プロデュースをしていただいた、インタースペースの矢島さんはおっしゃいます。
お客様から「音楽が変わったねぇ」と言っていただくことより、さりげないBGMによって、テーブルの上に飾られている一輪の花の美しさに気付いていただけることの方が、私たちにとりましては嬉しいことです。
そして同時に、私たち旅館のサービスもそんなBGMのようでありたいと思います。
今日は朝から売店のお菓子のことで、業者さんと若旦那が熱く語りあっていました。
「売店に置く品揃えをきちんとした理由のあるもの、ストーリーのあるものにしたい。箱の表に旅館の名前の入ったものや、地元の産物を少しだけ混ぜ込んで名物などとうたってある商品はもういりません。
お客様自身、なにが偽者でなにが本物かをきちんと見分けることができる目を持っています。この商品は売れますよ。この商品はお買い得ですよ。ということで売店の商品を決めるのではなく、私たちが使いこんでみて、味わってみて、体感してみて、確かにいいと思ったものをお客様にもお薦めしたいんです。
売れる商品だから売れるのではなく、いい商品だからこそ結果として売れていきます。根拠のある商品だから売れていくんです。それは、私たちが旅館に対する思いと一緒。営業をして無理やりお客様を引っ張ってくるのではなく、ただひたすら磨き上げ、高めていけば、結果的にお客様はまた来てくださる。
一緒にもっとワクワクするいい商品を作りましょう。売り込んでいる時点で、心がときめかない商品を売店に並べても、お客様の心を動かせるはずはありません。やってみてダメでも、そこから必ず新しい発見があり、また失敗してまた発見がある。でもそんな失敗の繰り返しはきっと楽しいですよ。」
業者さんは、その後、板長にあわせて欲しいと言い出して、板長レシピのお菓子を作るための打ち合わせをさっそく始めていました。
現在、若女将の日記の履歴を見ることができなくなっており、多くのお客様よりご要望をいただいております。申し訳ございません。
これからお客様からのご意見も掲載しながら、この日記が多くのお客様方にとりましての意見交換や交流の場となればと、現在6月6日スタートを目指し、ブログの整備をしております。その関係で、一時的に日記の履歴をご覧いただくことができなくなっておりますが、すぐ復旧いたしますのでお待ちくださいませ。
左の写真は、現在お客様がご到着の際に、お抹茶と一緒にご提供させていただいております「お茶菓子」です。当館の板前が、あんを練り上げ、ひとつひとつ丁寧に丸めて、ココアパウダーで仕上げたもので、中に金柑の皮をきざんだものが入っています。
右の写真は、夏に向けた新作の「お茶菓子」です。まわりにお抹茶の粉をまぶしたものです。となりの黄色の玉は次点となったうぐいす粉のお菓子です。
あんの甘みとお抹茶の香ばしさが絶妙のお菓子で、今週末くらいからこのお抹茶のお菓子が登場いたします。
どうぞお楽しみに。