昨晩の宴は塩原 良さんでした。
最近の塩原さんの舞台は少し違います。以前と変わらず、篠笛、組太鼓、大太鼓の舞台なのですが、なんと大太鼓をばちではなく素手で打ちます。
渾身の思いを込めて塩原さんが自らの両手を使って打ち鳴らす太鼓の音は、ばちで打つ音ほどの迫力はありませんが、塩原さんの生命の鼓動みたいなものが、じかに伝わってくるような、非常に鈍く、重く、そして深い音です。
太鼓の音は、人がまだ胎児として母親の胎内にいた時に聞いていた音と似ているので、どんな人にとっても癒される音であると聞いた事があります。
塩原さんの両手の皮と太鼓が肉が触れ合うとき、私もどこか懐かしいような・・・そんな気持ちになりました。
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