現在イタリアンの第一人者と言われる天才シェフ、リストランテヒロの山田宏巳シェフをお迎えしての料理企画第2弾「匠の饗宴」が開催されました。
イタリアンと和食のコラボレーション料理ということで、山田シェフの創る料理と当館の長田板長のつくる料理が交互に出てくるといった献立内容でした。当初は距離のある会席場までパスタを運ぶのは、パスタの命である茹でたてアルデンテが提供できないということで、メニューにはありませんでした。しかしせっかく楽しみに来ていただいたお客様に、やはりパスタをお出ししようという山田シェフの熱意から、客室への廊下にもファンヒーターを何台も設置してパスタの熱を冷まさないようにという「パスタ大包囲網」ともいうべき、当館ではかつてないほどの厳重な温度管理の下、どのお客様にも温かい茹でたてのパスタを提供することができました。
イベリコ豚のサラダや子羊のロースともとてもジューシーで、和食の繊細な味わいと絡み合って、なんとも幸せな満腹感を味わうことができました。
圧巻は、宴の前に行われました山田シェフ自らが、お客様のテーブルでつくるマイナス200度のシャーベットです。液体窒素を使った山田シェフオリジナルのデザートで、真っ白い液体窒素の煙の中でイチゴジュースがみるみるシャーベットになっていく様子はまるでイリュージョンを見ているかのようでした。
最後に山田シェフは私たちスタッフ一人一人にも「ご苦労様」と優しく声をかけてくださいました。料理に対するとても強い思いを勉強させていただいたと共に、山田シェフの優しいお人柄にも触れることができ本当に幸せな一日でした。
次回の「匠の饗宴」は中華の鉄人「陳建一」氏です。是非お出かけになってくださいませ。