若女将の日記

アキコ・カンダ 但馬久美ジョイント公演決定

当館のお客様であり応援者でもあります元宝塚歌劇団の但馬久美さんのご紹介により、日本のモダンダンスの第一人者として紫綬褒章をはじめ数々の賞を受賞、現在も宝塚歌劇団・宝塚音楽学校の講師をつとめていらっしゃるアキコ・カンダ先生の紫宸殿の宴での公演が決定いたしました。

もちろん、但馬久美さんも同じ舞台に立たれます。現在決定しております内容は以下のとおりです。詳しい内容などにつきましては追ってご連絡いたします。

◇公演日　　　2004年10月21日（木）

◇時　間　　　19：30〜約90分のステージになると思われます

◇場　所　　　石苔亭いしだ能舞台「紫宸殿」

◇鑑賞料　　　5,250円（税込み）

予約開始日はHP上にてご連絡いたします。今しばらくお待ちくださいませ。なるべく多くの方に今年で90周年を向かえる宝塚歌劇団の舞台の真髄をご覧いただけたらと思っております。

「物を売る」のではなく「ことを売る」

ある新聞でハーレーダビットソンジャパン社長のお話が掲載されていました。

「二輪車の市場が縮小している中で、ハーレーダビットソンは売上を伸ばしている。それはハーレーダビットソンが物を売っているのではなく、「こと」を売っているからである。」

私も、ハーレーに乗っていますが、バイクを手に入れようと思ったきっかけは、ライフスタイルを含めたハーレーのある風景と時間への憧れでした。ツーリングへ行った時の仲間との語らいや、パーツのひとつひとつを磨くことにさえ喜びを感ずることができました。

念願のルート66をハーレーに跨ってラスベガス〜グランドキャニオンまで走ったことも、私の中ではかけがえのない思い出の一部となっています。

私達の旅館も、「物を売る」ことよりも「ことを売る」ことに心がけています。客室に置かれているレコードプレーヤーや、真空管アンプ、そして今度新しく置かれたアロマキャンドルやネイルケアセットにしても、お客様がどのようにしてその客室でおくつろぎいただくかを考え、ご提案差し上げていることです。

部屋があって人がいるのではなく、人がいてまわりの空間ができあがっていきます。そんなふうに考えるともっともっと私達、旅館というところはお客様のためにできることがあるなあと思います。

※客室に置いてある備品は、それぞれの客室によって異なります。

竹炭の火入れ式

以前もご紹介をさせていただきました竹焼きの大沢さんの窯の火入れ式に参加をさせていただきました。

大沢さんが火を入れる前に、窯の火入れ口や煙突のまわりに塩をまいたり、火を入れる私達をおはらいしてくれたりしました。私も含めて5人の代表者が窯の口にたいまつで点火すると、火はみるみる窯の中に燃え広がり、煙突から水蒸気を含んだ乳白色のおもたい煙がもくもくと出てきました。夕方から降り出した雨がトタン屋根を打つ音と雷鳴の轟く中、火入れの儀式が無事終わりました。これから2ヶ月間、大沢さんはこの窯から一日も目を離さず、竹が炭になるのを待つのだそうです。

窯場にこんな言葉が書いてありました。

「人の都合で焼くべからず」

「自然に逆らわず竹の心に合わせよう」

きっと、今回も心のこもったいい竹炭が出来上がると思います。

撮影最終日

「温泉へ行こう5」の今回の撮影の本日が最終日でした。

朝まだ暗いうちからの撮影や、夜中までの温泉ロケなど、ドラマを作るのは本当に大変な仕事なんだなぁと思いながら見学させて頂いております。

昨晩は、珍しく撮影が早く終わったため、「紫宸殿の宴」を俳優の矢部さん、田中さん、山下さんがご覧になりました。この日の出演者は法竹の児玉さんでしたが、終わった後皆さん竹に息を吹き入れ、音が出るか試していらっしゃいました。どうも矢部さんだけ鳴らなかったようです。

お客様には撮影の関係でチェックインややチェックアウトの際に、ご迷惑をおかけしております。予約の段階においてお日にちを言っていただけましたら、撮影の有無を確認させて頂き、ご予約を受けさせていただいております。

お気軽にお問合せください。

ご挨拶まわり

昨日は飯田市の中を「お豆腐狂言」の挨拶廻りをいたしました。日頃旅館を離れることをあまり許しが出ない為、いざ外まわりといってもどこを頼っていいのやら･･･不安もおおきいです。昨日は暑さも厳しく、着物で車をなんども乗り降りしているだけで気分が沈んできてしまいます。けれど「他に私がわかるところは無かったかな･･･」と考えるたびにいろんなところが思い浮かび、お世話になった幼稚園や業社さん、お菓子屋さんや美容院、どこへいっても快く応対をしてくださいます。頼るところがないと思っていたのに次から次へとお世話になった方が思い浮かびます。しかし、お名前や場所がはっきりわからずお世話になっているのに、事情もわかっていないことがこんなに悔しく感じるとは思っていませんでした。失礼にも突然伺っても、皆様の対応に心救われまして私も少し自身がついたのかもしれませんね。今まで頂いたお名刺なども整理の工夫が必要です。今回の経験が生かされ、又ひとつ成長できるよう努力いたします。営業経験のある方是非ご参考意見を教えてください。

ドラマ撮影が始まりました。

昨日から「温泉へ行こう５」のドラマ撮影が始まっております。

主演の加藤貴子さんはじめ、テレビのお馴染みの出演者がずらりと勢ぞろいし、旅館の中がいつものいしだとはうって変わってとても華やかな雰囲気となりました。

いつの間にか旅館の看板もドラマ用の名前と変わり、何か本当に自分達の旅館とは思えないような気さえしてきました。

ロビーや玄関先で行なわれるドラマ撮影は、基本的にはお客様方のいらっしゃる時間を避けて行なわれるのですが、その日少し早めにご到着になられたお客様が、ドラマ用にかけかえられた看板を見て、

「いしだがない。いしだがない。」

と、当館を探されていたようでした。ちょうど玄関先をほうきで掃いておりましたら

「ここは、いしださんだったように思うのですが・・・」

と、お声をかけていただきご案内することができました。

私達もはじめてのドラマ撮影の経験ですので、不慣れな点が多いわけですが、当館へ訪れるお客様に変わらぬおもてなしを差し上げることとともに、いいドラマ撮影ができますよう私達のできることを精一杯やっていこうと思っております。