昨日を持って、共に働いてきた私達の仲間が1人、石苔亭いしだを旅立ちます。
彼女にとって最後となる昨日は土曜日、忙しい1日です。
そんな中、チェックインの落ち着いた一瞬を見計らって仲間達が激励をおくります。
途中、ベテラン選手の先輩が退職してゆく中で不安を抱えながらも自分の足で立ち、仕事の中からやりがいと意味を見出してゆく姿を、たくましく思いながら今日まで見守ってきました。
悩みを克服し、「仕事」ということでの自分の存在の有り方や取り組み方を見つけ出した動き方を身に着け始めていた姿に、私は昔の自分を少し重ねていたところがありました。
もう少し一緒に働いていたかった・・・・・
という気持ちが、私だけでなくみんなの気持ちに残っていると思います。
でも、そんな惜しい気持ち以上に、彼女のことが皆好きなのです。
決心したその気持ちを後悔することがないよう、共に働いた私達の時間に後悔することがないよう、そして新しい職場で彼女が求めた時間が過ごせるよう、心から励まし応援したいという気持ちが勝っているのです。
そんな石苔亭いしだのみんなの姿に、私は感動し目に涙がにじみます。
こんな頼りない女将でも、現場にはこんなに素晴らしいスタッフが育っているのです。その彼男、彼女の道を指し示せるような、女将になれていない私自身がとてつもなく悔しく、惨めに思います。スタッフの中に顔を出すことも自身がなくなる弱気な気持ちを必死に殺している有様です。
だからといって私はそんな自分から逃げるわけには参りません。娘として両親の思いを継いだ以上、いつかそんな理想の自分になり、お客様やスタッフの希望的旅館、どっしりと構え安心していられる会社=女将(社長)となれるまで、私は自分自身との戦いが続きます。
度々の職場の仲間のこうした姿は、私に深く深く「己の覚悟」を刻む機会となります。
いつの間にか私事となって今しました。申し訳ありません。
彼女は12月1日から、地元飯田市にあります輝山会病院で医療事務としてお勤めが始まります。
地元に住む私達は、日頃お世話になることの多い病院です。「寿」の話もひょっとして近いのでは・・・・?などと、勝手に期待も膨らめながら、見送りたいと思います。
松下さんの前途を心から応援しています。
お客様の皆様には、慣れた顔のスタッフがいなくなり、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、何卒今後とも石苔亭いしだをよろしくお願い申し上げます。
私も彼女のことが大好きでしたよ。
控えめながら、さりげなく気遣いの出来る素敵な方だと思っておりました。
直接、そのことをお伝えしたかったなぁ。
お会いできなくなることはとてもさみしいのですが、
医療事務のお仕事をされるということで、きっと、患者さまの心の支えになるのでしょうね。
私も松下さんのこれから歩む道を応援してます。
今まで、有り難うございました。
投稿情報: 北垣 絵里子 | 2010年11 月21日 (日) 16:01
有難うございます。
いただいたお言葉は、必ず松下さんに届けさせていただきます。
きっと彼女、また泣いちゃいますね。
有難うございました。
投稿情報: 若女将 | 2010年11 月22日 (月) 15:18