石苔亭いしだはお客様への新しい旅館での過ごし方の提案として、「療」の分野にチャレンジしていきます。日本の温泉は古くから「湯治場」として、多くの里人や旅人の体を治してきました。昼神はトンネルの地質調査の際に温泉が出たことがきっかけで、昼神温泉郷ができたと言われていますが、実はそのずっと前から阿智川上流に鹿や熊が傷を癒しに集まる場所があり、そこには温泉が湧いてたそうです。
体の調子が悪ければ美味しい食事をお出ししても、その食材の本当の旨みを味わうことができません。いい温泉成分の湯に体を浸してもカラダが閉じていたらその成分は体に入ってきません。
いかにお客様の体を本来あるべき体調へとリセットして、そこに体にいいものを注入することができるか。その時にはじめて温泉と食と体がプラスの化学反応を起こし始めるのだと思います。
先日、若旦那が以前より親しくしていただいているKARADAファクトリーの子安代表がわざわざお越しくださり、旅館と整圧(整体と指圧)が一体となったサービスの可能性についてお話してくださいました。これからはリラクゼーションも大切だが、積極的にメディカルな要素も宿泊に取り入れて行きたいというところが、日頃から新しい旅館のあり方を探していた若旦那と方向性が一致し、さっそく「療」をテーマとした新しい旅館のあり方のための具体的な動きが始まりました。
今日はKARADAファクトリーから、今回の整圧の担当者となるジェームス松本さんが来館され、施術を行なう部屋の打ち合わせや、旅館の食事とタイアップした健康へのアプローチの仕方などについてのミーティングが行なわれました。ジェームスさん自らが実際に行なう整圧の技術を使って施術を行なってくださいました。自称「肩こりしらず」の若旦那の体はかなり凝りと疲れが溜まっていたようで、ジェームスさんから「深圧」の施術を受けてベッドの上でかなり苦痛の表情を浮かべていました。
新しい旅館の可能性についてひとつひとつ完成させて、皆様にご提案させていただこうと今準備しています。
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