昨晩、今回行なわれる「早座祭り」に出演される「霜月祭り保存会」の程野の皆さんの練習へ行ってまいりました。「早座祭り」では、ご来場のお客様や他の芸能をやっている方々が、霜月祭りの神楽にチャレンジすることもできます。
昨日は事前に神楽舞を習いたいという地元の小学生が3名、霜月祭り保存会の皆さんと一緒に練習をさせてもらいました。簡単そうに踊っている神楽ですが、実際に習ってみますと、扇の返し方が複雑だったり、足運びがうまくいかなかったりと、とても難しい舞いだということがよくわかりました。それでも子ども達は、何回か繰り返して舞っているうちに、しなやかな手の動かし方や足運びなどができるようになり、ひとつの舞いが自分達だけで踊れるようになってしまいました。
霜月神楽には、その舞いひとつひとつに全て意味があり、回るように五方向に向かって舞うのは、東・西・南・北・中央(中央とは湯立てをしている釜)を指していることや、地や水に感謝をする舞いなどあることを、親切に子ども達に教えてくださっていました。こういった体験は、パソコンやゲームでは絶対得ることができない、人と人との触れ合いに中から、相手の伝えようとする一生懸命な気持ちと、それを受け取ろうとする人がいて初めて成り立つことです。飽きてきたらスイッチを切ったり、もう一度リセットボタンを押せばやり直せることのできない「一期一会」の貴重な体験だと思いながら見ていました。
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