今年は丑年ということで、年始から大忙しだった「阿智黒丑舞」ですが、いろいろなところへ出かけて行き出演させていただいているうちに、屋台部分のあちこちが壊れてきてしまい、先日の早座祭りの出演の後、屋台を作っていただいた玉置建築さんの工場にいったん搬送し修理をしていただきました。
加藤木さんと若旦那が話し合い、今回の修理でより個性的で迫力のある「阿智黒丑舞」にしようと、玉置さんにお願いして屋台をなんと2階建てにしてしまいました。南信州の伝統的な屋台獅子は、重い獅子頭をいかに地表すれすれの低く低く舞わせることができるかが見せ場となりますが、阿智黒丑舞は丑頭を地上から4メートルの高さまで竹竿で突き挙げるように持ち上げてしまします。
10キロ以上ある丑頭を持ち上げるのも大変ですが、今回、屋台を二階建てにしたのは、更に黒丑舞の背中部分が割れて、中から「牛頭大王」が出てくる演出をするためだそうです。通常の屋台獅子の先頭には右大臣や狐や鬼などが立って、露払いをしたり獅子を鎮めたりします。「牛頭大王」は「須佐之男命~スサノオノミコト~」であるといわれており猛々しい神様です。阿智黒丑舞では「モ~~~!」と天高く頭を持ち上げた丑を、黒丑の背中に乗った牛頭大王が手綱で「ギュ~ッ」と鎮めるイメージだそうです。
今日は染物のスミツネさんもお出でいただき、幕のどこらへんに切込みを入れるか、布のあわせの部分はどうするかなど、加藤木さんたちと詳しく打合せをしていました。5月中にはなんとか形になると思います。また出来上がりをご報告させていたいただきます。
※幌を外して背中の上に立ったイメージ
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