昨日の3月5日は「啓蟄~けいちつ~」でした。正確にはこの頃から春分の日までの間のことを言います。「啓蟄」とは二十四節季のひとつで、大地が暖まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるという意味があります。暦便覧には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」とあります。
外を歩いてみてもまだまだ虫が出てくる気配はありませんが、きっと地表のすぐ下では、小さな虫たちが春に向かって、地表に出る準備を始めているのだと思います。
今日は朝から雨がシトシト降り続いています。こうして雨の雫が地面に染み入って、地中の虫たちに「春がもうすぐやって来るよ。」と伝えてくれているんだろうなと思うと、どんよりと曇った空から落ちてくる雨にも、なにかワクワクしたものを感じることができます。
石苔亭いしだのお料理は、二十四節季に合わせて年間24回献立が変わります。
書家の中塚翠涛さんに書いていただいている献立も変わりました。
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