昨日は若旦那が稽古をしている狂言茂山狂言会の発表会の日です。
京都の観世会館で毎年行なわれる「考究会」
今回は、茂山千作先生の卒寿のお祝いも兼ねた大切な会です。若旦那はその会のおおとりの「福の神」という演目の福の神役を務めます。
「福の神」は最後におめでたい小舞があり、千作先生のお祝いの会で間違えるわけにはいかないと、かなり神経質になっていました。ただ、今まで舞の入った狂言はなるべく避けてきた若旦那だけに、足運びや扇のかえし方など、舞台直前まで不安なところがたくさんあるらしく、出演直前まで控え室にある練習用の舞台で何度も舞いの確認をしていました。
※観世会館の控え室にはこんな練習用の舞台があります。
いざ、本番。
若旦那演じる福の神は、観世会館いっぱいに響きわたる声高らかな笑い声で登場しました。ちょっと気合が入りすぎて、朗らかなはずの福の神が、少し迫力のある福の神となりました。おそらく緊張しすぎてこわばっていたであろう若旦那の顔は、福の神の面で隠れていたため観客の皆さんには分からなかったと思います。
最後の舞いもなんとか無事舞うことができました。なんと、若旦那の「福の神」は、4月に宮島の厳島神社の舞台でも披露されるそうです。お時間がありましたらどうぞお出かけください。
※今回、共演させていただいた那須さんと野口さんと、無事、舞台が終わった後で…。
若旦那,「八百年の大不況」を吹き飛ばすような,豪快な福の神でした.
また宮島でもよろしくお願いします.
投稿情報: 野口 | 2009年2 月16日 (月) 23:58
先日は舞台での共演有難うございました。練習で何回もおつきあいいただき感謝しております。「福の神」が終わって、今度は春のお祭りの「寝音曲」モードでお稽古を始めました・・・と言って、4月には宮島での「福の神」もありますので、台詞や舞いを忘れないようにしておきます。また京都のお稽古でお会いしましょう。
投稿情報: 若旦那 | 2009年2 月18日 (水) 09:36
豪快な福の神、風邪で寝込んでいて見逃してしまいました。残念!厳島神社での舞台を楽しみにしています。
楽屋舞台での写真、とても面白いと思いました。本番前の緊張感・遠近感の感じられる(笑)写真ですね。
投稿情報: 野口ヨメ | 2009年2 月18日 (水) 21:34
今回は、ご主人様に大変助けていただきました。以前、共演させていただいた「首引」の“親鬼”ほどの迫力はありませんでしたが、どうしても台詞に力が入ってしまい怖くなってしまいます。これは女役をやっても、太郎冠者役をやっても、すべて同じ。
もっと修行をいたします。
ハーッ、ハッハッハッハッ。
投稿情報: 若旦那 | 2009年2 月19日 (木) 18:17