三ヵ月間に渡り実施されました昼神温泉のお湯に感謝する「昼神の御湯」も、3月1日の「御焚き上げの儀」をもって終了となります。本日は、各旅館の前に置かれました「湯屋守様」にお酒を手向ける「夕御饌~ゆうみけ~の儀」の最終日となりました。
「昼神の御湯」は、昼神地区で昔から祀られていますお湯の神様「湯谷権現様」に、春が来るまでの間、昼神温泉のお湯に入っていただくものです。お湯の神様がゆっくり気兼ねなくお湯にお入りいただけるよう、神様の代わりとして厄除けの役割を果たしますのが「湯屋守様」です。ワラでできた「湯屋守様」はこの地の伝統行事である「どんど焼き」に目鼻をつけたものです。
昨年TBSのお昼のドラマ「温泉へGO!」でも登場した「湯屋守様」は、すっかりお客様の間でも有名になり、「湯屋守様」の前で写真撮影をされる方や、それぞれ表情や大きさの違う「湯屋守様」を見に温泉郷内を回る方が増えてきました。なんと「湯屋守様せんべい」までお土産で、できてしまいました。
「夕御饌の儀」は、毎日寒い風にさらされながらこの地を守ってくださっている「湯屋守様」に「今日も一日ご苦労様でした。」と感謝の気持ちを込めて、氏子である昼神温泉の各施設のスタッフが当番で回るものです。祝詞をあげ「湯屋守様」の前のお神酒のふたを取って歩きます。20軒近くあります昼神温泉郷内のすべての湯屋守様を回りますので、全部回ると1時間以上かかります。
今日は最後の儀式ということで、「昼神の御湯」の発案者でもある若旦那が、白装束に着替えて温泉郷内を回ってきました。いつもの祝詞の後に「三ヵ月間、この里を守ってくださって有難うございました。」と付け加えてきたそうです。明日、すべての「湯屋守様」は温泉郷内の公園に集められ、3月1日の「御焚き上げ」にて神社にお帰りいただきます。
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