いよいよ「二千体ひな飾り」完成披露会 当日です。
今回の二千体ひな飾り」は、「飯田街道雛祭り」という国道153号線沿いの雛祭り行事と連動したもので、今日の会では、地元の手づくり雛の展示や、昼神温泉のおかみ会の皆さんの取組みなども一緒に発表されました。
いよいよ「二千体ひな飾り」の完成披露の瞬間。
若旦那の合図と共に、能舞台にかけられたどん帳が落ちると、目の前の能舞台に飾られた雛人形と吊るし飾りに、会場からは「オーッ」という歓声が上がりました。能舞台の白木に、雛人形の華やかな色合いが映え、奥まで続く朱い格子状の雛壇がその華やかさを一層際立たせていました。格子状に作られた雛壇のひとマスひとマスには、それぞれ表情の違った雛人形が飾れており、遠くで見るのと近くで見るのとでは、まったく雰囲気が異なります。
目を上に移しますと、天井からは満天の星のような吊るし飾り。
全部で55種類ある縁起のいい吊るし飾りはすべて手作りで、35人の職人の方が3ヶ月もかけて、この日のために制作してくださったものです。だから同じ種類のものでも、表情が全部違います。よく見ますと、中に昼神温泉オリジナルの吊るし飾りを見つけることができます。
ひとつは「湯屋守様」です。里に災いが入り込まないように見張りをする意味があります。
ふたつめは「にんにく玉」です。昼神の名前の由来ともなっている「ヒル」の実で、悪いものを追い払う意味があります。
みっつめは「りんご」です。美しく実り幸多かれという意味です。
さらによ~く見てみると、二千体の吊るし飾りの中に「阿智黒丑舞」を1頭見つけることができます。それも背中に「湯屋守様」が乗っている特別バージョンです。今回、2000体の吊るし飾りを制作していただいた地球屋さんが、この日のためにわざわざ作ってくださいました特製品です。本物と同じくねじれた角、大きく開かれた口、背中の水玉模様・・・と、黒丑舞の特徴が細部にわたって丁寧に作られています。
昨晩、初めてこの黒丑を見させていただいた時、その精巧な作りに本当にビックリしてしまいました。是非、地球屋さん特製阿智黒丑舞の吊るし飾りを、ご来館の際には見つけてみてください。どこら辺に飾ってあるのかは秘密です。
二千体ひな飾りは、本日から4月19日まで能舞台「紫宸殿」にて公開されております。この期間は能舞台を一般開放しておりますので、是非お近くにお立ち寄りの際には、石苔亭いしだの「二千体ひな飾り」をご覧になっていってくださいませ。
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