昨晩の栗矢の無礼講は、地元栗矢地区の皆さんによります「銭太鼓」の奉納舞台でした。銭太鼓はもともと日本海沿いに伝わる伝統芸能だったそうですが、昔、栗矢地区の人々が、冬になると新潟に酒作りの出稼ぎに行った際に、この地区に持ち帰って伝えたことが、そもそもの始まりだったそうです。
はじめに地元あゆみ太鼓の発表があり、その後、銭太鼓の発表と続きました。どちらもこの地区に住む方々が、今でも大切にしている芸能で、親子やご近所の皆さんが同じはっぴを着ての舞台でした。
現代は、隣近所の関係も希薄になっているばかりか、親子の会話でさえ少なくなっています。ディズニー映画を子どもに見せておくと、ずっとテレビの前に座っていますが、子どもの情操教育にはなんのためにもなっていないという話を聞いたことがあります。一番いいのは、親が自分の声で子どもに読み聞かせをしてあげたり、子どもの目を見て話してあげることだそうです。
この栗矢地区の皆さんの太鼓の音が、聞いている多くの皆さんの心に響くのは、現代人が忘れている人と人の触れ合いや、親子や隣近所の人が心を一つに合わせている姿が、見ている方々にもなにか温かな安心感を与えています。栗矢の無礼講には、現代人の忘れている人と人の触れ合いがあるのだと思います。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。