本日の午後1時30分より、舞踏家 那須シズノさん、フルート奏者 森田和美さん、和太鼓奏者 愛蓮和美さんの3名によります「KAGUYA・天岩戸開き」のコンサートが開催されました。
3名の女性アーティストが、自分の完成の感ずるままに能舞台でパフォーマンスを繰り広げていく迫力ある姿に鳥肌が立ってきました。舞台上ではほとんど言葉は発せられないのですが、篠笛や能管の空間を引き裂くような響きや、那須さんの踊りの柔らかくも激しいうねりが、見ているものの心をひきつけて止みませんでした。
愛蓮さんの打つ太鼓の響きは地を唸らせるような迫力があります。
しかし、その響きに那須さんの「静」が負けていません。天岩戸は点を突くような激しさだけではなく、太陽の暖かさのような優しさがないと、決して開くものではない・・・。そんなメッセージが込められていたような気もしました。
能や狂言と、本日の舞台は相通ずる部分が多くあったように思います。
オーケストラのように溶け合うのではなく、互いの間合いの琴線の駆け引きをしながら、互いが互いを高めあって迫力のあるスパイラルとなって昇天していくような魅力が、今日のステージにはありました。
このような有意義な舞台が、能舞台「紫宸殿」でとりおこなわれた事を嬉しく思います。那須さんはしばらく日本に滞在された後、またハワイ島へ帰られるそうです。また、機会を作って那須さんの住むハワイ島を訪ねてみたいと思いました。
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