本日、伊那食品のかんてんぱぱガーデンにて、石苔亭いしだでも大変お世話になっている「唐木さち先生」の初の写真集の出版記念パーティーが行なわれました。
会場はたくさんの唐木先生が心を込めて活けられた野の花で飾られていました。梅雨の間の清々しい青空も広がって、会場にお祝いに集まった100人の皆さんと共に、野の花やお天気までもが、唐木先生の本の出版をお祝いしてくれているような素晴らしい日でした。
パーティーの中で唐木先生が
「何気なく咲いている野の花は、ハサミを入れることによって、より花としての輝きを増す。切ることによって命の力が増す。そういう思いで野の花にハサミを入れています。」
と、おしゃっていました。そんなお話を聞きながら会場に飾られた野の花を見回してみますと、どの花も嬉しそうに肩を寄せ合いながら、唐木先生のお話を聞いているようにも見えてきました。なにげなく私たちが見過ごしている、あぜ道に咲いている野の花も、こうして唐木先生にハサミを入れられることによって、その花の持つ力強さやけなげさに裏づけされた「美しさ」の輪郭がはっきりします。
道端に咲いている小さな野の花に心が寄せられるようになってくると、その小さな花に心を寄せられる人達の心も感じることができるようになってきます。そうすると今までは自分のまわりにいることが当たり前だと思っていた、もっと多くの人の生きる姿にも気付けるようにもなってきます。
唐木先生の活けられる野の花から、そして唐木先生の花と正対して生きていらっしゃる姿から、たくさんのことを教えてもらっています。
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