毎朝朝食の2度芋を焼いている、囲炉裏があります。あの囲炉裏は清内路を越えた木地師の郷にあります「やまと小椋」さんで随分前にオーナーが購入した物です。先日、そこのご主人小椋栄一様がご来館くださった祭、囲炉裏をじーっとご覧になられていました。しばらくすると、その囲炉裏をお持ち帰りになりなんと、先日こんなにきれいに生まれ変わって石苔亭いしだに戻ってまいりました。
ご自分のお仕立てになられた囲炉裏の様子を良くご存知なのでしょう。年月がたてばその様子も変わってくるのが当たり前だと思っていましたが、小椋栄一様のプロとしての誇りと、木に対する愛情を垣間見させていただきました。
「やまと小椋」さんのある木地師の郷は、南信州の誇るべき財産です。昼神温泉にご来館のお客様には妻籠馬篭宿と一緒に、観光名所としてご案内する場所です。ここは轆轤と呼ぶ特殊工具を用いて、椀や盆のような円形のくりもの木地を作る「木地師」の歴史は今から千百年以上も前に遡ります。この木地師は昔、宮廷の奉仕に服したので、その後長く諸国を自由に往来して木地職渡世をする特権を与えられていたのです。現在、小椋、大蔵の氏姓を名乗る木地師の末裔のみによって形成されている伝統の轆轤挽きの集落としては、信州漆畑だけです。
中でも小椋栄一様は、最近では平成6年第34回伝統工芸新作展奨励賞を受賞され、他にも数々の賞を受賞されていらっしゃる実力派の方です。数少ない黒柿のタンスなども本当にすばらしいです。是非、昼神温泉にお越しの祭はお寄りになってみてはいかがでしょうか?
ホームページhttp://www.yama.to/index.html
3月14日は四川飯店陳健一さんと長田料理長との料理コラボです。前回は蟹を使ったお料理が大変好評でした。今回はどんな食材が使われるのでしょう。ご予約はお早めにお願い致します。
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