野の花 2日目です。唐木さち先生は朝6時にはすでに館内を回りながらお花にお水を打っていらっしゃいました。私は少々遅れて、先生にご挨拶させていただくと「朝目が覚めると、子供がおなかがすくと同じに、花がのどが乾いた といっているんじゃないかと思ってしまうんです。」とおっしゃいました。先生のお花への真剣な姿勢が言葉一つでどれほどのものであるのかが、伝わってきます。お花へお水をあげるだけのことに思いますが、当たり前のことなのですが、先生のなさっていることは、到底出来ることではありません。
さて、本日もさらにお花が少し加えられながら皆様に楽しんでいただきました。2日目ということもあり、随分石苔亭いしだのスタッフの皆さんも動きがなれてスムーズです。
今日は私がお世話になったお茶の先生がわざわざお越しくださいました。昨日よりもなれたこともあり、呈茶をお茶室で行うことにしました。最初は立てだしで失礼させていただこうと思っていたのですが、折角なら・・・・と急に思い立ってひさしぶりにお手前をさせていただきました。
やってよかったです。不慣れな手つきに、お客様には失礼をしてしまいましたが、私自身の学びになりました。驚いたことに水差しを前にお手前に入ろうと致しましたら次の手が出てこなかったのです。すっかり私は手前を忘れてしまったようでした。しばらく四苦八苦しておりましたらその後、何とか体が思い出したようです。
「出産するということは、一度すべてが真っ白になるくらい大変なことなんです」と唐木先生におっしゃっていただき、改めて現在の自分がいかに半人前であるかを思い知りました。
そんなこんなで、本日唐木先生とお社中の皆様のおかげで無事終了させていただくことが出来ました。大変満足感があります。是非次回も考えたいと思います。次回のご案内はもっと早めに致しますので、多くの皆様のご来館を楽しみに致しております。
昨日はお久しぶりにお邪魔し、優雅なひと時を楽しまさせて頂き、誠に有難うございました。花の無いこの時期に?と興味心身でございました。自分自身の目を疑いました。野の花、確かに野の花ですがこの時期の枯葉を使った、素朴で質素な、そしていて凛とした慎ましやかな活け方、花器やお部屋のしつらえとのバランスにうっとりとし、大変勉強になりました。
いしださんの、相変わらずの細やかなお心ずかいには脱帽でございます。
いつお邪魔しましても落ち着き、若女将さんも朝早くから頑張っておられ、
スタッフの皆様のご努力がヒシヒシと伝わってきました。
益々素晴らしいお宿のご隆昌を心からご祈念申し上げます。ご一緒の皆様からも大変喜ばれ、御満足頂きました。感謝申し上げます。
投稿情報: 小椋シガ子 | 2007年12 月 9日 (日) 23:00
こちらこそ、ご来館誠にありがとうございました。いつも心強いお言葉を頂きまして、どれほど私が勇気付けられていることか、心より感謝申し上げます。気がつけば私の周りには、母のような存在で指導、導き、してくれる先輩方がすっかりいなくなってしまったように思います。こうなっている現状を思うと、今までの私に何か問題があったのかと不安になることがあります。とにかく、まだまだ未熟な私です。気が利かず、失礼も重なる事と思いますが、是非そのときは厳しいお言葉でご指導いただきたく、心よりお願い申し上げます。今後ともなにとぞ宜しくお願い致します。
投稿情報: 若女将 | 2007年12 月13日 (木) 23:00