今、1年前の若女将の日記を読み返しています。1年前の10月3日に私たちは、日本の文化を世界に発信する文化イベントに参加するため、ロンドンへ出発しました。ロンドンのホワイトホール宮殿で行なわれたミュージカル・大英博物館での和太鼓の演奏。その後訪れたフィレンツェでは、南信州の特産物をいかしたお茶菓子や料理のコラボレーション、ピッティ宮殿・ベッキオ宮殿での伝統芸能の公演等行う中で、世界で活躍する様々なアーティストの皆さんや、その国の持つ文化性に触れることができ、改めて、私たちの日本とはどういう国だったのかという原点に立ち返ることができました。ハプニング続きで確かに大変でしたが、今の石苔亭いしだの方向性はまさしくあの体験があったはっきりしたとのだと思っています。
あの時の南信州からメンバーとは、今でも当時のことを懐かしく話します。あの体験を昨日のことのように話す人もいれば、遠い昔のことのように話す人もいます。私にとってのロンドン・フィレンツェでの体験は、ずっと昔の、そう5年くらい昔のことのように思えます。それは日本に帰ってきてからの1年が、そのイベント以上に内容の濃いものであったからです。
帰国した私は、本来「日本」という国はどんな国なんだろう?なにをもって日本らしいというのだろうとずっと考えてきました。「Inter NAtional NAture Kindoness And・・・」の頭文字をとった「INAKAプロジェクト」を、ロンドン・フィレンツェのメンバーで立ち上げたのは、帰国してすぐの事だったと思います。霜月祭りで有名な南信州上村の「田舎体験ツアー」、自然と共存していくことの大切さと感謝の気持ちをテーマとした「早座祭り」「INAKAシンポジウム」、そして秋の「栗矢の無礼講」・・・。日本の田舎は、何もないところではなく、素敵な宝物や、日本人が忘れていたナニかがあるところだということを、様々な角度から掘り下げ、多くの人に伝えようとしてきました。
話を聞いてくれなかったり、そんなことをしても無駄だ。今までそんなことはやってきている・・・などとできない理由ばかりを口にする人が多くいました。中にはあからさまないやがらせや悪い根回しをする人もいました。しかし、同時に、その度に支えてくれたり、勇気付けてくれたりした仲間たちがそばにいてくれて、なんとかここまで頑張ってくることができました。
1ヶ月の間、阿智村の栗矢八幡社で行なわれた「栗矢の無礼講」は、村人と観光客と神様が、初めてひとつになることができた貴重なイベントだったと思います。明日の夜、地元の方が打ち上げてくださる手作り花火を眺めながら、この1年間の思いがぐっとこみ上げてきそうです。
『栗矢の無礼講』も大成功おめでとうございます。
今日も行ってきましたよ。小雨が少し残念でしたね。
しかし、手作り花火 良かったですね。手作り感がタップリで未完成さも味があると思います(僕だけならゴメンナサイ)。
ちなみに帰りに中村屋も寄ってラーメン食べましたよ。美味しいね。
また、次の企画を楽しみにしています。声を掛けて下さい。
投稿情報: じゆうひまびと | 2007年9 月30日 (日) 23:00
ありがとうございます。今回の企画は栗矢地区の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。「大勢の方の賛同を得て、大変意味のあるものに仕上がった」と若旦那も涙を浮かべて、今回の成功を栗矢地区のかたがたと一緒に喜んでいました。
次回は12月に予定している「味比べ大会?」のようです。来週東京のシェフ
のところへお願いと、打ち合わせに出かけてゆくようです。詳細が決まりましたらまた、ご紹介をさせていただきます。今後ともどうぞ、応援をお願いいたします。
投稿情報: 若女将 | 2007年10 月 2日 (火) 23:00