昨夜の番組「プロフェッショナル」は「240億円の会社を再建、坂本幸雄」(半導体の会社社長様)から始まりました。1年で赤字会社を再建した社長の持つリーダーの哲学、という内容に思わず深く興味をもちチャンネルを止めました。
偶然見つけたチャンネルでしたのではっきり分からなかったのですが、今まで放映されたVTRから「リーダーに必要な条件」をテーマに5名の方の再放送を順次流してくれたようです。
坂本幸雄様の最初のメッセージは「僕は会社で社長とは呼ばせません。就業後も社員との食事などは一切行きません。なぜなら、社長と社員は同じ目線で仕事を行い、成果を出さなければならないからです。社長と呼ばれればどうしたって意識の中に格差が生まれます。また自分もただの人なので馬が合う合わない、があり食事をすればどうしてもひいき目が現れるものです。日本の会社組織の常識はとても変です。」とはっきりおっしゃっていました。「間違いは認め、軸はぶれない!」坂本様は海外の半導体会社で下積みを長年行ってこられた方のようです。海外と日本の企業組織にこのような違いがあることをはじめて知りました。
正直、私は石苔亭いしだにおいて、また日本の文化を基本におきながら接客を仕事とする立場の者として社内での秩序や礼儀を重要と考えている一人です。(先日も一事が万事と書かせていただいたところです)坂本様の意見には「こういう考え方での勧め方もあるのだな」と驚きました。しかし、それでもこの坂本様の考え方を「もっと知りたい!」と魅力を感じたのには冒頭に聞いた言葉にとても共感がもてたからです。
「リーダーに必要な条件」
1.社員にある種の夢を持たせること
2.この会社にいたら自分の生活が今よりももっち良くなると思ってもらえること
→リーダーはその地位でそれなりの知識を持った人や結果を作ってきた人達に出会うことが出来ます。そうした立場から先見の目を養い自分の会社の先導役を果たさなければならない。
→社長には部下がいます。部下には生活があることを考え、リーダーは部下の為に働き、部下に夢をあたえる。これがリーダーの条件です。
言葉にしてみた時、始めて具体的で現実的に心に落ちてきた思いです。優しいばかりの心ではいられません。厳しさも緊張感も責任感も一気に波が押し寄せてくるようです。
もう一方心に残った言葉がありました。宮崎駿アニメの専属プロデゥーサー鈴木邦夫様の言葉です。
「リーダーの極意」それは「仕事を忘れさせること」つまり、仕事をイベント(祭り)としてしまうこと。そしてスタッフの中から一人も脱落者を出したくない。それは士気を下げることにつながってしまう。
今日の感動を忘れません。石苔亭いしだによい風が何時までも吹き続けるようリーダーの哲学を自分なりに作り上げてゆきたいと思いました。
社員の仕事はお金を稼ぐこと。中間管理職の仕事は人を育てること。取締役は経営すること。そして社長は夢を与えること。誰かに聞いたことがあります。人には様々な才能や能力があります。自分でさえも感動するような適職に育ち就くことができるのも、全ては人や物や言葉との出会いです。
投稿情報: 沼倉勉 | 2007年6 月10日 (日) 23:00
本当にそのとおりです。日々の何気なく過ごしている自分の一挙手一動に、未来へと導くカギが含まれていることを95%ぐらいのほとんどの人たちは忘れて過ごしてしまうものなのでしょうね。残り5%の人間になりたいものです。
投稿情報: 若女将 | 2007年6 月13日 (水) 23:00