茂山狂言長野社中は先日の4月21日、早座祭りの場所をお借りして初めて多くの皆さんの前で発表を致しました。なかなか皆さん堂々とした舞台でした。その舞台を見て新しい仲間が1人増えます。地元の高校の先生です。とっても嬉しいです。
さて今月のお稽古からはまた新しい演目へと変わります。まず、
当社スタッフ2名は「千鳥」
本島さん(女性)と熊谷さん(男性)ペアーは「蝸牛」
小学4年生の諒君は当社若旦那とのペアーで「神鳴」
長野から通ってくださる小中さん(女性)と山本さんペアーは「しびり」です。
初めての曲を行う時は、お扇子をもって千三郎先生の発声の後に続いてセリフを発声してゆきます。これがなかなか大変のようです。聞いていると「あれ?」と違いに気が付くものなんですが、本人は微妙なイントネーションの違いにはなかなか気が付かない。
使い慣れない言葉に頭では理解していて、同じように言っているはずなのに、口から出てくる台詞が変わってしまう。何よりも舞台の板の上での台詞のお稽古は、足がしびれるようです。
けれど、今までに衣裳を身に着け発表会を2回経験してくると、長野社中の皆さんも少しづつゆとりが出てきたように見受けられます。肩の力がぬけ、どことなく楽しめるようななごやかな雰囲気が漂います。
今月から全員で早座祭りで復曲された「木賊」を同時に稽古し始めます。園原の貴重な文化の財産として長く受け継がれて行くことでしょう。
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