35歳を過ぎた頃から若旦那は時折「盆栽って興味深いよね」というようになりました。その辺りから石苔亭いしだのロビーラウンジに苔玉をおいてみたり、小さな植木を置いてみたりと、何か見つけ出そうとしています。
埼玉県に盆栽町があることをご存知でしょうか?実は私も初めて知ったのですが、大正12年の関東大震災によって被災した東京駒込、巣鴨、本郷などで盆栽業を営んでいた人々が移住して出来たそうです。当時は面白い住民協定もあり「盆栽を10鉢以上持つ」「二階家は建てない」「垣根は生け垣とする」「門戸は開放しておく」など、物騒な昨今では考えられない大胆なものでした。
これらは樹木の育成に大切な日照と風通しに配慮されたもので、門戸の開放は村全体が「市場」だったことを物語っています。
なんだかチョット素敵な話だと感じました。村のあり方が皆共通意識の元で生活が成り立ち、おそらくそんな中には暗黙の秩序というものも生まれていることでしょう。先日の「早座祭り」を行うに当たっての目的とにたところを感じます。
当時のこうした村の生活の中には、人と人の関係や人と自然の関係が感謝や慈しむ心が芽生える環境にあっただろうと想像します。そうした中では子供達が豊かな心を持って育つには必要な何かが揃ってるものではないでしょうか。
「盆栽」自体の話とは程遠くなってしまいましたが、こうした村があったということに今日は少し心動かされ自分勝手に想像していました。仕事をしながらも「心」がどんな時にも重要な要素を閉めていると私は常々感じているからです。石苔亭いしだのスタッフにも、自分自身もそんな「心」にいつも気が付きながら生活していきたいです。
生垣の項を見て思い出しました。「かてもの」にも興味を持たれるのではないですか? http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%A6%E3%82%82%E3%81%AE 上杉鷹山 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%9D%89%E9%B7%B9%E5%B1%B1 新井白石の時代に執筆された「生きる」為の情報ですね。 逸見さんが何かをじっと見ていらっしゃるのは、盆栽を通して自身を見ているのでしょうか? 迷うことはありません。 あなたが考えたことは何でも、まずはやってみる!でどうですか? いつでもお手伝いをさせて頂きますよ。 楽しみにしています。
投稿情報: 沼倉 | 2007年5 月10日 (木) 23:00