昨年末から依頼しておりました新しいデザインの浴衣のサンプルが本日届きました。覚えておいででしょうか?石苔亭いしだの日本手ぬぐいのデザインをしてくださった方、駒井さんの作品です。
デザイン自体は昨年のうちに決まっておりましたが、その後は実際に浴衣に染付けを行い、洗濯にかけ、色落ちや生地の縮み具合の様子を見ていたところです。デザインの柄は全部で4種類ですが今回はサンプルとしてそのうちの1点=女性用として用意したものです。
昨年駒井さんと打合せを行うときも今回も、中日本リネンさんはいつも一緒になって考え動いてくださいます。彼らにしてみれば私達石苔亭いしだは取引先となるのですが、全てが「持ちつ持たれつ」相手によって自分達が生かされ、また自分達が相手を生かすという考えを基本にお付き合いさせていただいております。どちらが「強い・弱い」の関係ではありません。そうした思いの中で一緒の立場に立ってお客様が使われるリネンの商品を考えてくださることに大変感謝いたします。
さて、デザインされた柄には共通のテーマがあります。それは狂言です。写真の柄は「神鳴」という演目をテーマにデザインされたものです。駒井様の解釈は=雷菱に稲妻を透かして、巴雲・鼓の紋様を配してみました。とのことです。
浴衣自体への考えはいろいろなご意見を頂きます。ひょうっとしてパジャマのようなタイプがいいのか、生地は質の良い綿にしたいんだけれども・・・等など。しかし、ここ4年間は館内の多くのことが変化してきました。客室も変わればスタッフのユニフォームも変わり、海外を体験しては「我国日本の良さ」とはなんだろうか?ということを追求してまいりました。当館のロビーをパジャマ姿のお客様が過ごされたときの印象も考えてみたところ、やはり温泉旅館と浴衣にこだわってみようと意見がまとまったわけです。
その代わり浴衣の袂を作ってみるか、胸ポケットを作ってみるなどして、お客様が使いやすいようもう少し検討してみたいと思います。本採用までにはもうしばらく時間がかかりそうです。楽しみにしていてください。
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