今回客室の名前が「狂言」を題材とした物に変ることはすでに皆様もご承知の事とおもいます。そこで次に取り掛かっておりますのはお部屋の“しつらえ”に必要となるものとして床の間のお軸です。狂言を題材にしたお軸について前回までの段階で茂山千三郎先生にもお力をお借りいたしまして考えをまとめてきております。それを中塚翠涛様にお願いし、お軸にしていただこうというのです。若旦那は妥協しません。それぞれのプロの方のお言葉をいただきながら自分のイメージを確実に裏付けてゆきます。
若旦那が石苔亭いしだに来た当初言っていた言葉を思い出します。「その道のプロの皆さんの話がぶつかり合うと洗練された新しいが本物が生み出される」若旦那が石苔亭いしだにきて6年、彼が考え、ノートに書き留めていたことの一つ一つが確実に実態となって形作られてきていることがわかります。そこには新しい人間関係の中多くの方のお力が必ずありました。
本日はお料理の献立表でもお世話になっている中塚翠涛様がご来館くださり、若旦那から伝えられた内容やイメージを更に具体的に深める為打合せに来て下さいました。写真はその様子です。何か一生懸命話しているようですが、若旦那の口から出てくる話はただただ熱い「思い」です。中塚さんや茂山先生や設備さん、横前造園さんはその「思い」をいつも上手に受け取ってくださるのです。
若旦那の中では石苔亭いしだにきたお客様に感じていただきたい「事」、が段々出来上がってきているところでしょう。それと同時にお客様に評価されるべきことが直接的になってきたことへの不安もプレッシャーもあることだと思います。私もしっかり支えて頑張ってまいります。
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