昨日お昼頃からひり始めた雨です。夕方には結構な量の雨となり、夜の間は激しい雨音のなか眠りにつくといった様子でした。今朝になりましてもその雨音はおさまることなく降り続いておりましたが、出勤の為自宅を出ると陽気がすっかり春めいておりました。今までの寒さに比べ、春を感じることの出来たことに心なしか気分が軽やかになりました。
石苔亭いしだまで来ると目の前の阿智川の水音に意識が取られました。7年前に比べればまだまだたいしたことはありませんが、あの時の記憶がよみがえります。7年前は阿智川の堤防が一部崩れるほどの大雨が2〜3日続いた時でした。長野県南部は水害に見回れます。私の友人のハーレーダビッドソンは水没しました。今朝はそんな心配はありませんが、茶色く変った川の水は水しぶきを立てながらよく言えば、少し幻想的です。
旅館に戻ろうと玄関に向かうと、老木の木肌に白くかわいらしい花に気が付きました。白梅です。昨日まで、つぼみがついていることさえ気がついておりませんでした。白梅を見つけたときの“ふっ”とした感覚が今もよみがえります。爽やかな呼吸をしたような優しし心が芽生えました。これを「感動」というのでしょうか。
日常の中にさりげなく、しかし力強く生きる生命がとても貴く、そして美しく感じる朝を迎えさせていただきました。
今朝の桜の様子もお知らせいたします。どうも心配した桜もほぼ例年どおりとなりそうです。
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