昨年の夏に石苔亭いしだのオリジナル手ぬぐいのデザインでもお世話になっている工房倭人の駒井さんと、新作浴衣の打合せをさせていただきました。今年の4月からの客室名の変更に伴い、新作浴衣は狂言の題材をモチーフにしたデザインとしていただくことに決定しました。
そのデザインができあがってきました。どんなデザインが出来上がってきたのか駒井さんの説明を添えていち早く、若女将の日記をご覧の皆様にお知らせいたします。
女性用
「千鳥」(右の写真)
お酒のお話ということで、小紋・抜き紋に瓢箪を使用しました。これを透かせて、さざ波に飛ぶ千鳥のデザインを配しました。
「うつぼ猿」(真ん中の写真)
くくり猿(三くくり)というデザインに矢車を配しました。背景は「むじな菊」といって、本来はむじな(穴熊)の毛のように見えることからそう呼ばれますが、今回は、猿の毛並みを表わすイメージとして使用しました。唐草模様は、うつぼ猿の可愛らしいイメージからの連想です。
もうひとつ女性用として「神鳴」のデザインもいただきました。
男性用
「釣狐」(左の写真)
篭目に狐のシルエットは、罠にかかった狐を表わします。背景の笹・露芝草は、何となくで申し訳ありませんが秋の夜のイメージです。
染物の業者さんや茂山千三郎先生にご覧いただいてから、デザインが決定されたところで本格的な制作となっていきます。出来上がりを楽しみにしていてください。駒井さん、素敵なデザインを有難うございました。
コメント
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