能舞台のあります石苔亭いしだの第1ロビーには、夏になると自動で開閉する大きな天窓があります。冬が近づいて温度が下がってきますと、温かい空気が逃げないように、天井の格子枠に障子を入れます。その作業が本日行なわれました。
例年、この作業は男性スタッフが集まって行ないます。板長はじめ鬼灯(ほおずき=板場)のスタッフも白衣でロビーに集まり、大きな梯子に登って一枚一枚、障子をはめ込んでいきました。毎年、やっている作業にもかかわらず、いつも障子のはめる順番がわからなくなり、この障子は右から何番目だとか、この障子は一番端っこだとかいう話になります。
でも、そんな様子も12月ならではの、冬支度の風景だなと思いながら、一枚ずつはめ込まれていく障子を下から見上げていました。
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