先日、石苔亭いしだのお花を見ていただいている唐木さち先生とお茶室で「察する心」についてお話をしました。話のきっかけは若旦那がネオジャパネスクのイベントで、海外において感じてきた日本人の心についての話題からでした。
旦:サムライやゲイシャに代表されるような神秘的の精神性が、今まさしく“日本人”に求められている世界観のような気がする。」
唐:「お花もそうですが、綺麗なものばかりを飾るのではなく、朽ちていく花にもその命のはかなさを感じて一緒に添えることにより、その深みを更に増していくんです。“日本人”にはそういったところを楽しめる心がありますね。」
旦:「海外でホテルや空港でサービスを受けてみて、とてもその対応がドライなことに驚きました。“日本人”のサービスがどれだけ世界に誇れるものかを実感しました。“日本人”のサービスマンは、お客様の心にどれだけ寄り添えるかというところまで考えていますよね。それには相手の心を“察する”ことが大切というか…。」
唐:「そう、お花でもお茶でもそうなんです。相手の心を察して私が今なにをしてあげることが一番いいか。そういった心で日本の文化は深まっていくんですよね。“日本人”は、もっと相手の心を察することが上手な国民だと思うわ。」
茶室で盛り上がっている話を聞きながら、これから石苔亭いしだが“日本旅館”として、再創造していくヒントがたくさん含まれているなと思いました。
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