今日は、月に一度、グループ長以上のスタッフが集まっての幹部会議の日でした。いつも幹部会議で若旦那からスタッフへの話があります。今日の会議に出された資料を黙って載せちゃいます。こんな話だったんです。
<和風旅館ではなく“日本旅館”を創る>
石苔亭いしだのセカンドシーズンのテーマがはっきり見えた。
なにがリアルジャパニーズカルチャーなのか?
◇近頃の雑誌を見て思うこと
同じ方向・同じコンセプト・同じ風景の旅館ホテルが増えてきたな。
○○風のどれほど多いことか。本物がどこにもない今の日本。
サムライの精神・ゲイシャの奥ゆかしさ・フジヤマの象徴性・リョカンでの察し…。
広さではない。意味のあるイマジネーション空間としての日本空間。禅スタイル。
日本人が「あ〜…日本ってこんな国だったよな」と思える日本をここ石苔亭いしだに再現する。
国内の旅館が和モダンに着目している今だからこそチャンス。今“日本”が新しい。
形にすることは怖いことだが、イメージしたものを形にしなければ商品にはならない。
“創ること”と“作ること”の違い
創ることは想像すること・空想することに近く、経営力が問われるのに対し、作ることは実際に形作っていくものであり、現場力が問われる。どちらも大切。
日本人の“おもてなしの心”や“思いやりの心”は素晴らしいが、そのあやふやさゆえ、雑になったりおざなりになったりすることが多い。サービスという言葉は不確かで不安定なもの。石苔亭いしだはサービスパフォーマンスを行なう。
明確なコンセプトとそのコンセプトを達成するためのやり方が必要。マニュアルよりももっと具体的なもの。
能狂言・歌舞伎・文楽などに見られる所作
能狂言での笑い方・泣き方・立ち方・歩き方はいずれも日常のそれらとは違う。
日本の気持ちの表し方はすべてその心持をあらわす「型」で表現する。
おもてなしの「型」を通して石苔亭いしだのサービスを再構築する。
日本の「型」を用いて接客する…これがサービスパフォーマンスとなる。
…などなどでした。
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