発送の手違いでステージで使う和太鼓が届いていない。リハーサルを行なうにもバチで床をたたいて音を出した。明日も太鼓は届かないというため、ロンドンの太鼓チームから和太鼓を借りることになった。リハーサルが終わって夜の8時近くにロンドン郊外の太鼓練習場へ和太鼓を取りに出かけた。
ロンドンという街は、どこを見ても以前に映画の中で見たような風景が広がっている。シャーロックホームズにばったり行き会えるような路地の曲がり角。ハリーポッターでも降りてきそうな二階建バス。テーマパークような気にさえさせるレンガ造りの町並み。そんな町並みを歩いていくとどこからか懐かしい太鼓の音が響いてきた。さすが日本人。日本の音はいの一番に耳に飛び込んでくる。
地下の練習場に入ると、Tシャツを汗でびっしょりにした外国の方が太鼓の練習をしていた。日本でも馴染みの三宅太鼓を聞いていると、ここがロンドンであることを忘れてしまう。
太鼓を貸していただくお礼に和力の木村さんから篠笛の演奏と小野さんから津軽三味線の演奏がプレゼントされた。
文化というものは国境を越えて、人と人を結びつける偉大な力がある。初めて会ったにも関わらず、太鼓の演奏を通して言葉の通じないその人の良さが伝わってきたような気がした。
日本魂見せて来て下さい。
投稿情報: 日本代表 | 2006年10 月 6日 (金) 23:00
押忍!
投稿情報: 若旦那 | 2006年10 月 6日 (金) 23:00