今回のイベントは本当にハプニング続きであった。イベントで使う太鼓や食材が届かなかったり、宿泊場所やコラボレーションするレストランが寸前まで決まっていなかったり…。しかしそのおかげで思いもかけず、現地の太鼓チームの方と交流が図れたり、自分達の足でレストランを探すことで、セッティングされた料理コラボレーションよりもずっと素晴らしい料理コラボレーションができたりしたと思う。こうなってくるとハプニングも楽しむことができるようになってくる。
最後の最後にまたハプニングが発生した。帰国便であるフィレンツェ〜パリの飛行機のフライトが遅れて、パリ〜成田の飛行機に乗り遅れてしまった。私達は翌日のお昼までパリのホテルで滞在することになってしまった。航空会社から紹介されたホテルへ向かいながら、一日帰国が遅れることの仕事への影響をあれこれ考えていたが、毎日送られてくる旅館のスタッフからの日報を読むと、旅館に残った若いスタッフが私のいない間、力を合わせてブライダルや落合シェフを招いての匠の饗宴もやり遂げてくれている。これも神様がくれた休暇のプレゼントかと気分を切り替え、旅館のことは忘れてパリの市内へと観光へ出かけた。
これまでヨーロッパはどれも一緒かと思っていた私にとって、パリの町並みやファッションがロンドンともイタリアとも違うことに驚いた。街にはフランス料理の店はもちろん、イタリア・日本・インド・中華など様々な店が軒を連ねていた。実際に見上げるエッフェル塔はとても大きく高くパリの空に突き刺さるように建っていた。シャンゼリゼ通りではドライバーさんと「OH〜シャンゼリゼ〜♪」と皆で歌いながら車窓から街を眺めた。ノートルダム寺院では思わぬ大きなミサが開催されておりその荘厳な雰囲気に息を呑んだ。ダイアナ妃が最後に食事をしたリッツというレストランの前で写真を撮った。彼女が亡くなった地下道にはいまだにその痛々しい跡が壁の傷となって残されていた。
明日はフライトの3時間前には空港へ行こうと早めに就寝した。これが最後のハプニングであることを祈りながら…。
若旦那様、パリは楽しめたかな?
投稿情報: 神様 | 2006年10 月18日 (水) 23:00
エッフェル塔は高い!
投稿情報: 若旦那 | 2006年10 月18日 (水) 23:00