若旦那のふるさとでもある安曇野の堀金中学校に、文化祭発表のための太鼓の指導に若旦那が行ってきました。若旦那が作曲した「虎落笛〜もがりぶえ〜」という曲を、堀金中学校の生徒さんは毎年文化祭で打っています。
先月1回目の指導に若旦那は行ったので、今日は2回目の指導ということになります。ひとつひとつの振りや打ち方は練習の成果もあり、だいぶ良くなってきたのですが、まだ音がバラバラで一体感がありません。
「太鼓を合奏だということを理解しているか?自分のパートをそつなく打てばいいと思っているから、音がひとつになてこない。」
「自分ひとりで太鼓を打っているわけではない。自分の音が仲間のところまで届いているかということ、届かせたいという気持ちが大切なんだ。」
「打つと打ち抜くとは違う。がんばるとがんばり抜くとは違う。その意味がわかるか。」
太鼓の練習を通して様々な言葉が生徒さん達に投げかけられていました。
堀金中学校の生徒さんはとても素直で、その度に若旦那の顔をしっかりと見て大きくうなずいていました。休憩時間にも「ここはどうやって打つんですか?」「もう一回フレーズを教えてください。」と一生懸命聞いてくる子が絶えませんでした。
練習の最後に若旦那から生徒さん達にこんな話がありました。
「今日の練習で初めて太鼓が合奏になった。ここからは太鼓でしかできないことをやろう。一打一打に気持ちを込める。掛け声をかける。大きく動く。
学校のテストでも80点くらいなら徹夜したら取ることができる。しかし、80点から先は、また別の壁が待っている。それを乗り越えるには、とにかくとことん“やりぬく”しかないんだよ。」
いつになく言葉に力が入っていたように思います。きっと堀金中学校の文化祭で素晴らしい太鼓の発表ができると思いました。