今回の「五感で愉しむ空間」に協力していただいているアーティストの皆さんの紹介をしていきたいと思います。
今日は能舞台に縫い合わせ胴服「古の翼〜いにしえのつばさ〜」を出展していただいている表 博耀さんのご紹介です。
表 博耀さんは、90年に国際花と緑の博覧会をはじめ、イタリア・フランス・ドイツ・ベトナム・韓国・アメリカなど各国においてネオジャパネスク実践活動を積極的に展開されてる方です。
今回、展示させていただいている「古の翼」は、安土桃山時代、子どもが生まれる時に、先祖が着ていた着物の端切れをを縫い合わせ、それで生まれる子どもを受け止め、子どもに先祖の心を受け継いでもらうという行事の際に用いた縫い合わせ胴服の手法を用いて、ネオジャパネスク作品として完成させた作品です。
布地は金らんどんす等、昭和期に創作された数種の裂が使われており、すべての古典古来の文様や織をモチーフに創られています。制作には20人以上あまりの職人の手作業で行なわれたそうです。
能舞台のほの暗い明かりの下で、妖艶に輝いている着物を見ていると、今にも勝手に踊りだしそうな、そんな気さえしてきます。
写真で見ていると、とてもすごいですね・・・
一度見に行きたくなりました!
投稿情報: 素晴らしい | 2006年6 月20日 (火) 23:00
写真で見ていると、とてもすごいですね・・・
一度見に行きたくなりました!
投稿情報: 素晴らしい | 2006年6 月20日 (火) 23:00
表さんの作品は、イギリス国立ヴィクトリア&アルバート美術館にも所蔵されています。以前、表さんが「徹子の部屋」のご出演になったとき、黒柳徹子さんが衣装として身に着けられたこともあるそうです。写真ではなかなかその質感をお伝えするのに限界があるかもしれませんが、昔から重宝されていた布地のひとつひとつが縫い合わされてできた胴服の絢爛豪華さを是非お近くで見ていただけたらと思います。展示は8月いっぱいまでです。
投稿情報: 若女将 | 2006年6 月24日 (土) 23:00