若女将の日記: 美ヶ原温泉旅館「すぎもと」さん

昨日、松本の扉温泉明神館へ行った帰りに、近くにある美ヶ原温泉の「すぎもと」さんへお邪魔してきました。忙しいチェックインの時間に重なってしまい、大変ご迷惑だったと思うのですが、社長さん自ら温かく迎えてくださいました。

音響設備についてはもの凄いこだわりがあり、Ｂ＆Ｗのスピーカーを使っていたり、いい音を出すために電気まで綺麗にする装置を付けるという凝りように、ただただびっくりしてしまいました。それだけのこだわりがあるだけあって、そのスピーカーから流れてくるジャズの音は、まるで目の前で本物のプレーヤーが演奏しているかのような臨場感がありました。

雰囲気のある地下通路を通って案内していただいたのは、社長さん考案の「茶室」とツリーハウスでした。趣味で作ったとはとうてい思えない立派な茶室は、誰でも気軽にお茶がのめるようになっていました。

驚いたのは「とむそーや」と呼ばれるツリーハウスです。その名の通り、ハックル・ベリーフィンが今の今までそこに住んでいたかのような、木の上の隠れ家です。小さい頃に夢見ていた木の上の小屋が、目の前に現実のものとしてあることにしばらく信じられませんでした。低く身をかがめて中に入ると、部屋の中は意外と広く、開かれた窓から入ってくる風が気持ちよかったです。

「すぎもと」さんからは、少しでもお客様に喜んでもらおうとするオーラのようなものが、旅館のあちらこちらからにじみ出ていました。こんな旅館にいつか時間ができたら泊まってみたいなと思います。是非、皆様も行ってみてください。