車が一台、クレーン車に吊り上げられています。
この車は、私の父が若かった頃乗っていた「日野ルノー」という車で、今から40年ほど前の車だそうです。他の施設に展示されていたものを、若旦那がもらいうけ、内装や外装をきれいにして、今日、石苔亭いしだまで運ばれてきました。
この車は、ロビーなどのパブリックスペースに置かれるのではなく、客室の庭に置かれます。「ガレージのある客室というのも面白いだろう。」と若旦那の中でこの計画は昨年から着々と進んでいたようです。
私は、あまり車のことは詳しくありませんが、今の車にはない昔の車の流れるようなデザインに心を奪われます。小さな三角窓や革張りのシート、金魚のような愛らしい目玉のライトなど、一つ一つこだわったかたちをしています。今は便利さや機能性を追求した車が多い中で、なにか車に乗ることの優雅さといったものを最優先にしたスタイルのように私は感じました。
「日野ルノー」のある客室は、103号室「光源氏」の部屋です。どうぞ、新しい客室の魅力としてご覧になってくださいませ。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。