今、たいていのタクシーにはカーナビが付いているんですね。
先日、東京都内でタクシーを利用したとき、こんなことがありました。ちょうど陳 建一さんの赤坂四川飯店へ行くときでした。
運転手さんに店の場所を告げると「電話番号か住所はわかりますか?」と聞かれました。バッグの奥にしまってあった携帯電話を取り出し、「赤坂四川飯店」と検索をして出た電話番号を運転手さんにお伝えすると、その番号をオウム返しに運転手さんは繰り返しながら、カーナビに番号をインプットしていきます。しばらくしますと、画面上に店までのルートと所要時間が映し出されました。
ところが、そのタクシーの運転手さんは信号のある交差点を曲がるたびに「チッ!」と舌打ちするのです。見るからにイライラしています。どうやらカーナビよりも近くて早い道を運転手さん自身が知っているらしく、時々「この道のことかよ…」などとぼやきも入るようになってきました。
昔のタクシーの運転手さんというと、タクシーに乗り込んで「〇〇へ行ってください」と言うと、「はい、〇〇ですね。」とすぐ車をスタートさせてくれ、混んでいる道を避けながら、裏道をスイスイとすり抜けて行ってくれる姿に「プロだな」と感心させられました。
今まではタクシーの運転手さんのそういった知識の深さに「これとっといて。」と渡していた心づけでしたが、今どきのタクシーにはそういったプロ意識というものを感じにくいなぁと思い、おつりをしっかりもらって降りました。
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