「借金と賄賂」をテーマとした今年の茂山狂言ですが、今日は演目のうちの「佐渡狐」のちょっとしたあらすじについてお話いたします。
「佐渡狐」
あらすじ
佐渡の百姓と越後の百姓が、都へ年貢を納めに行く途中で、会話が弾みますが、ふと佐渡に狐がいるかいないかの言い争いになります。話の決着がつかないため、都の奏者にこの判断をしてもらい、勝った方が負けた方の刀をもらうという事になります。
佐渡の百姓は奏者に「賄賂」をおくり、佐渡に狐がいると言ってもらおうとします。奏者は賄賂を受け取り、奏者は佐渡の百姓に狐の格好を教えます。それぞれの百姓に奏者は佐渡に狐がいると言いますが、納得できない越後の百姓は、佐渡の百姓に対して「狐の格好を言え」と言います。
佐渡の百姓は奏者に入れ知恵してもらいながら狐の格好を言います。ちゃんと答えるので越後の百姓はあきらめますが、帰る際に佐渡の百姓に「狐の鳴き声を言え」と言われますが、佐渡の百姓は答えられません。越後の百姓は刀を取って逃げてしまいます。
明日は「千鳥」のあらすじ紹介をいたします。
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