私どもの旅館では今年の7月からカラオケスナックがなくなりました。
若旦那がはじめに「カラオケスナックをなくしてシアタールームにする」と言い出した時は、多くの旅行業者の方から「カラオケのない旅館なんてお客様に紹介できない。」「2次会で歌も歌えないところは使えない。」と言われたり、社内からも「お客様が離れてしまうのではないか。」「歌いたいというお客様がいたらどうするんだ。」という声が聞かれたりしました。
確かにスナックがなくなってしばらくは、カラオケ目的のお客様からキャンセルをいただいたり、売り上げの面でもマイナスとなることもありました。
しかし、今では逆にカラオケのない旅館がいいというお客様からご宿泊のご予約をいただくようになってきました。
こうでなければいけない。こうあるべきだ。といった常識をくつがえすのは、一見、とても大変なように感じますが、実際にやってみることはそんなに大変な事ではなく、一番大変なのはそう思い込んでいる自分自身を変えることなんだということに気付きました。
カラオケスナックがあればカラオケの好きなお客様に楽しんでいただく事ができますし、カラオケがなければカラオケがない方がいいというお客様に楽しんでいただくことができます。
大切なのは、私たちがこの旅館で、なにをお客様方にご提供したいのかを明確にする事だと思います。
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