討論会が始まって2時間ほど経った頃・・・。
「自分がやりたいことをするのに、なぜ自分らしくやってはいけないんですか?」
という発言から、討論会は思いもかけない方向へ流れ始めました。
「自分を表現するとはどういうことか」
私は、お洒落肯定グループと否定グループの中間に座り、中立的な司会者という立場で討論会を聞いていました。凄い話し合いになってきたものだと思いながら、子ども達が導き出してきたこの話し合いのテーマから、どんな答えが出るのかを黙って聞いていました。
「大人になって小学生に帰りたいと思っても帰れない。なら、今しかできないことをやるべきだと思います。」
「SPEEDの振り付けを真似ることは、自分を表現しているとは思えません。自分しかできないことを見つけるべきだと思います。」
「今、勉強することは将来自分がなりたいものになるために大事だと思います。」
「今は、自分らしい表現をするための準備のときだと思います。」
スゴイ!!
たった眉剃りやリップクリームがいいか悪いかで始まった話し合いが、「自分を表現するとはどういうことか」という話し合いに変わり、そして自分たちなりの答えを導き出していった。それもそれは誰から言われたわけでもなく全て子ども達の力で!
感動しました。
結局最後は、クラスで希望者を募って4人一組のダンスチーム結成し、「SPEED」ではない自分たちが考えたオリジナルダンスの発表会を開きました。男子もやりたいということだったのですが、メンバーが一人足りず私もメンバーに入って踊ったのを覚えています。
つづく
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