デザイナー 工房倭人 駒井 慎さんによります「石苔亭いしだオリジナルデザインの手ぬぐい」がやっと出来上がりました。今ではもう数も少なくなってしまった型紙師の職人さんが、駒井さんの細かいデザインを忠実に型紙に起こし、複雑に絡み合った色を浜松の染物職人さんが注染という技術できれいに染め上げてくれました。
駒井さんが紙の上に起こしたデザインが、布の上にその雰囲気を壊さずに再現されるということはとても難しいことでした。ペンでは簡単に描くことのできる細かい線も、型紙に起こす段階や、染物液で染めていく工程の中で、そのディテールがだんだんと崩されていきます。手ぬぐいとしてできあがる頃には、形は似ているがまったく違ったものが出来上がっているといいますか・・・・それが普通です。
それが、今回出来上がった手ぬぐいは、どの段階においても職人さんたちが妥協を許さず、駒井さんの表現したかった手ぬぐいの世界観を再現しようと努力していただき、時間はかかりましたがいい日本手ぬぐいが完成しました。それぞれの職人さんたちの情熱が一本の手ぬぐいという形になって現れた素晴らしい作品だと思います。
この手ぬぐいは石苔亭いしだの売店「東屋」にて、限定300本で販売しております。どうぞこの機会に日本の職人の技を実感してみてくださいませ。
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