今日は朝から売店のお菓子のことで、業者さんと若旦那が熱く語りあっていました。
「売店に置く品揃えをきちんとした理由のあるもの、ストーリーのあるものにしたい。箱の表に旅館の名前の入ったものや、地元の産物を少しだけ混ぜ込んで名物などとうたってある商品はもういりません。
お客様自身、なにが偽者でなにが本物かをきちんと見分けることができる目を持っています。この商品は売れますよ。この商品はお買い得ですよ。ということで売店の商品を決めるのではなく、私たちが使いこんでみて、味わってみて、体感してみて、確かにいいと思ったものをお客様にもお薦めしたいんです。
売れる商品だから売れるのではなく、いい商品だからこそ結果として売れていきます。根拠のある商品だから売れていくんです。それは、私たちが旅館に対する思いと一緒。営業をして無理やりお客様を引っ張ってくるのではなく、ただひたすら磨き上げ、高めていけば、結果的にお客様はまた来てくださる。
一緒にもっとワクワクするいい商品を作りましょう。売り込んでいる時点で、心がときめかない商品を売店に並べても、お客様の心を動かせるはずはありません。やってみてダメでも、そこから必ず新しい発見があり、また失敗してまた発見がある。でもそんな失敗の繰り返しはきっと楽しいですよ。」
業者さんは、その後、板長にあわせて欲しいと言い出して、板長レシピのお菓子を作るための打ち合わせをさっそく始めていました。
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