はじめはバラバラであったグループ長たちの足並みも、研修会を成功させるためのミーティングを毎日のように繰り返す中で、少しずつ変わってきました。
その中でも、特にみんながまとまるきっかけとなったのが、石苔亭いしだのサービス再現ビデオの作成でした。模範的なお客様への対応編とそうではない編と2通りの再現ビデオを作ることにしました。
板長がわがままをいうお客様の役をしたり、フロント長がわざと乱雑な対応をしたりと、いろんな場面を想定しながらビデオを作っていきました。同時にその作業は、私たちが今まで行ってきたサービスを振り返るきっかけともなりました。(ちなみにその時の私の役は「板長」のお忍びの相手でした。)
ミーティングの中で一番盛り上がったのもこの再現ビデオで、アロハシャツを着た板長の姿にスタッフ全員からドッと歓声が沸いたり、粗雑なサービスがモニターに映されると「ありえな〜い。」という声もあちこちから上がりました。最初はビデオの面白さに熱中していたスタッフでしたが、最後には「ここはもっと○○した方が親切だと思う。」とか「私はいつもこんな気持ちでお客様と接している」といったような意見がたくさん出されました。
普段はむずかしい顔をしているグループ長たちが、演技の良し悪しは別として、一生懸命スタッフの為に作った再現ビデオは確実にスタッフの心に届きました。
このビデオをきっかけとして、これから石苔亭いしだで、お客様に対してどんなサービスを提供していけばいいかの討論会が始まりました。
つづく
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