来月、「紫宸殿の宴」は1000公演目を迎えます。
本日はこれまでこの宴を支えてくださった出演者の方々をお招きしまして、昼食を取りながら、1000回という節目をどのように迎えるか話をしました。
下伊那を代表する宴者の方々が、一同に揃うといった機会はこれまでになく、ちょっとはたから見ますとそのそうそうたる顔ぶれに圧倒されました。集まっていただいた方々の中にも、今回初めて顔を合わせるといった方も多くいらっしゃいました。
はじめはそれぞれ違った表現方法・芸に対する思いの違いのある出演者の方々に、どんな話をすればいいのか?果たして話し合いになるのだろうかという不安があったのですが、さすが、1000回という舞台数をつなげてきていただいた宴者の方々だけあって、能舞台に対する思いであるとか、自分なりの表現方法であるとか、あの時の舞台は冷や汗もんだったとか、昼食中から紫宸殿の宴の話で盛り上がりました。
1000回公演を迎えるにあたってのテーマを決めるということで、昼食後に様々な意見が出され、雲龍さんのご提案より次のキーワードが決まりました。
「はな」です。
なぜ「はな」かは、また次の機会にお話させていただくことにして、本当に嬉しかったことは、宴者の皆さんが舞台に対する思いを語る姿から、こんなにも真剣に、こんなにも気持ちを込めて、舞台を努めていただいていることが、あらためてわかったことです。
「能舞台に立つことで自分が鍛えられた。今、一番自分らしい表現ができるのはこの舞台だ。」
「紫宸殿の宴の舞台に立たせてもらっていることが自分の誇りとなるような舞台をこれからもっともっと心がけたい。」
「テーマをもらったことであらためて自分の舞台への宿題をもらった気がする。2000公演目に向けての自分の芸を更に高めていきたい。」
こんな言葉をいただき、私たちも宴者の方々に負けないくらい、旅館屋としての使命をしっかりはたさなければならないなと思いました。
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