各客室には文箱が置いてあります。かつては旅館での滞在中に手紙を綴られる客様がいたからです。
しかし、最近になって手紙を書かれるお客様がめっきり少なくなりました。携帯メールですぐ今の気持ちを送ることができますし、写真を送ったりすることもできます。自筆で自分の思いを綴るということはもはや特別な行為となってしまいました。
文を綴るという行為が特別な行為となってきたということは、その手紙を差し出す相手も特別な人ということになります。
そこで私たち石苔亭いしだでは、4月からこんなサービスを始めることにしました。
「自分の大切な人に向けて綴った手紙をお客様がご希望の日にお届けいたします。」
旅館でのゆったりとした時間の中で、日頃なかなかお礼を言えない奥様への手紙を1年後のお誕生日に届くように書くとか、今は小さな我が子が成人を迎えるその日に贈りたい言葉を書くとか、家族で撮った写真を入れた手紙を結婚10年目の記念日に着くように出すとか・・・・・。
お預かりしました手紙は、私たちスタッフが責任を持って指定された日にちに指定された場所へお届けいたします。30年後くらい先まではお受けできますので、是非とも当館にて特別な思いを込めた手紙を書いて、私どもへお預けくださいませ。
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