昨年、当館へテレビの取材でお出でになりました西城秀樹さんからのご紹介で、「和樂」という雑誌を講読するようになりました。本日、二月号が送られてきまして、何気なく開いて見ていますと、京都の俵屋さんのお話が載っていました。そういえば、若旦那はホテル学校を卒業してこの旅館に入る前に、俵屋の女将さんに手紙を書いて、強引にお話を聞きに俵屋へ出かけていったことがありました。その時、女将さんは風邪をひかれていたそうでしたが、1時間以上、俵屋という旅館にかける思いを若旦那に話してくれたそうです。
今日、見た雑誌の中に、俵屋の佐藤女将さんと建築家の中村さんとの対談がありまして、
「設計をするときの居心地のよさは、頭で考えるのではなく、動物的な居心地のよさを大切にしている。」
「いい旅館やホテルはいろいろありますけど、居心地という点においてはどうかな。」
といった言葉を目にしました。
3年前に、俵屋を訪ねて若旦那が佐藤さんから聞いてきた「京都ではできない、あなたの旅館を作りなさい。それには自分の旅館とお客様をしっかり見ることです。」という言葉を思い出しながら、なにか懐かしい気持ちで本を読みました。
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