今晩の「宴」は、法竹の児玉さんでした。
今年の新しい試みとして、これまで演奏が始まる前に行っていた、宴者の紹介や演目の紹介をいっさい行わない演出で、本日の宴は行われました。
ふれ回り太鼓が宴の始まりを告げながら館内を廻り、能舞台のあるロビーへ戻ってくるのと同時に、能舞台では舞台を清める為の儀式が始まります。そして法竹の音色がロビーに響きはじめる。演奏が終わりに近づくと、狂言で言うところの後見役の人が出てきて謡いをやったら終わり・・・・。
一切の説明を廃して、音と照明のみで演出をした今日の宴でしたが、それはそれなりに雰囲気があってよかったと思いました。
宴の後児玉さんと、「音」が水の中から、「ぬーっ・・・」と出てきてまた、水の中に「・・・とぽん。」と沈んでいく。見えなくなったけれど、水の中のどこかで音はまだ響いている・・・・そんな余韻のある宴の舞台にできたら素晴らしいですねと、夜遅くまで話し込んでしまいました。
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