今田人形に続いて昨日は秋晴れの空の下、大鹿村へ大鹿歌舞伎の公演を見に行ってきました。大鹿歌舞伎の皆様には今田人形と共に今回の「下伊那の宴」にご参加いただきます。
歌舞伎はかしこまって見るものではなく、お弁当を食べたり談笑しながら酒の肴として見るのが基本だそうです。
当日いただいた冊子にはこんなことが書かれていました。
■掛け声をかけて、お花(おひねり)をほおってみまいか。
役者が登場してきたときや役者がポーズを決めたとき(見得を切るとき)「よっ、○○!」とか、「待ってました!」とか、「舞台しょってけっ!」とか大きな声でいて見てくんな。それから、拍手とお花(おひねり)、これも忘れちゃいかんに。客席前方のお客さんは、もし後ろからのお花が当たっても、怒らず、舞台へ投げ入れてあげてください。
歌舞伎というのは、庶民の間から生まれたおおらかで懐の深い大衆芸能なんだなあとあらためて感じました。庶民が仕事を怠ることを恐れて禁止令が出たにも関わらず、ずっとその火が消えることなく現代まで受け継がれてきているのは、歌舞伎が多くの人々の心のよりどころとなっていたからに違いないと思いました。宴の際にもおひねりの紙を皆さんにお配りいたしますので、どうぞたくさん投げ入れてみてください。
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