本日は中秋の名月です。朝からうちに長く勤めていてくださる村上さんという方にお月見団子を用意していただきました。ススキをたくさん切ってきて三宝にお団子の段を重ねます。なんだかとても風流です。そしてその中で加藤木さんの舞台をみていると日本の文化の美しさに心震わせ、何かとても大切な事を思い出しそうな、胸のどこか遠くで切なさを感じました。加藤木さんの舞台は以前もお話いたしましたが「個」というものを捨て、長く受け継がれてきている芸能(文化)そのものを私たちに届けてくれるような舞台です。日本という国は島国という環境から「神」の存在や「感謝する」あるいは「祈り」という“こころ”を色濃くもっているのが特徴的に感じます。その“こころ”を具体的にしているのが「祭り」や「踊り、音楽、唄」といえますでしょうか?加藤木さんの舞台はその人々の「祈り」というものを純粋に感じ「俗」っぽさを感じさせません。私たちが追求している「やまとごころ」の原点がこの中にあるような気が致します。それにしても本日は中秋の名月、ススキと団子を最初に飾ろうとした人は何を思ったでしょう。とってもロマンチストさんで粋な心の持ち主なんでしょうね。とても素敵です。
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