今日、朝早く2班のスタッフが日本へ向けて出発した。私は午後の便で成田空港へ帰る。昨晩は最後の晩餐ということで、香港の海辺のレストランへ出かけた。オープンテラスで香港の100万ドルの夜景を見ながらのディナーは格別だった。対岸のビル群は日が暮れると、ネオンが点灯して昼間の表情とは一変する。まるでどのビルもひとつのコンセントにでもつながっているクリスマスツリーのようにキラキラしていた。
夜8時になると、海辺の公園に音楽が流れ出し、それぞれのビルのイルミネーションが光りだした。レーザービームが天空を交錯して、まるで香港の街がひとつのテーマパークと化した。この光のショーは毎晩行なわれているそうである。石苔亭いしだの紫宸殿の宴も毎晩行なわれているが、香港のエンターティメントはけた外れのスケールがある。高層ビル群をひとつの風景としてとらえた上で、そこに電飾をつけ夜のエンターティメントとしてしまう…。一度は考えはするが、それを実際にやってのけている香港の街の迫力を実感した。
若いスタッフはあの後、更に小高い丘から香港の街並みを見たいと、ビクトリアンピークへ出かけた。マカオへ出かけた別班はいつホテルに帰ってきたのかは分からない。本当に3日間、香港を満喫したようである。
日本へ帰ると、当たり前ではあるが「冬」であった。私たちが日本を離れている間に、浅間山が噴火したそうだ。昼神に帰ってもしばらく厄介なことが山積みになっている。香港で感じたことは、私たちのサービススタッフにとってかけがえのない宝物として、これからの仕事に役立っていくと思う。
これにて若旦那の香港からの日記は終わりとする。
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