昨晩遅くまで昼神温泉郷内で、阿智黒丑舞の練習が行なわれました。
胴体が10メートル以上あるため屋内での練習ができず、北風がビュービューと吹く阿智川沿いでの練習でした。来年は「うし年」ということもあり、元旦と1月2日の2日間、昼神温泉郷内の各旅館を阿智黒丑舞が練り歩きます。20箇所以上の施設を回らせていただく為、昨晩は加藤木朗さんと若旦那が、元旦用に黒丑舞の曲を作り直し、通常ですと10分ほどかかる舞いを、約5分程度の舞いにまとめました。
「天角地眼の黒丑が、照らせらっせらっせ。照らせらっせら~!」
天角地眼というのは、落語の中での「牛の褒め言葉」として 『天角地眼一黒陸頭耳小歯違』というのがあり、牛を売買する博労が、 良い牛の特徴として詠ったものだそうです。
角が天を向き(形が良い)
眼が地面を見(性格が温順)という意味だそうです。
威勢のいいかけ声と共に、2メートル以上もある黒丑の頭が、地上4メートルの高さまで持ち上げられる光景は見事です。10月に行なわれました「南信州獅子舞フェスティバル」でも、会場から一際歓声が上がったのは、黒丑の頭が天高く持ち上げられた瞬間でした。
元旦の7時30分、一番に黒丑舞が舞うのは、昼神温泉郷の中心にある「朝市広場」からです。順次、各旅館を回っていきますが、舞いの後には、お客様方の一年間の無病息災を願って、黒丑の大きな口で頭を噛んでくれます。是非、うし年元旦の朝は昼神温泉で、思いっきり黒丑に頭を噛まれてください。きっといいことがあると思います。
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